【給与天引き向け】マネーフォワード MEで保険を資産として正確に設定・管理する方法
マネーフォワード MEで保険の管理をすることで、資産状況の可視化と不要な保険の見直しが可能になります。
この記事では、給与から保険料が天引きされている方のために、天引きの処理と保険の資産計上を両立させるための独自設定方法をご紹介します。この設定で、面倒な天引き処理を正確に管理し、あなたの資産の全体像を把握しましょう。
1. 手順1:天引き処理用の「架空口座」を設定する
給与から保険料が天引きされる場合、銀行口座振込と異なり、天引き前の総額が反映されません。そこで、天引き分の流れを正確に把握するため、架空の「天引口座」を設定します。
この架空口座は、持株会など他の給与天引き項目と共通で利用可能です。
架空の天引口座の設定方法
- 口座タブから、金融機関追加をクリックします。
- 「その他保有資産」をクリックします。
- 「未対応のその他保有資産」を選択し、金融機関カテゴリーは「その他保有資産」のままにします。
- 金融機関名を「(会社名)天引口座」などと記入し、登録をクリックします。
以上で、新規の架空の口座ができました。この口座に残高が残っている場合、設定ミスになっていることが分かりやすくなるというメリットもあります。
2. 手順2:毎月の天引き金額を「入金」として設定
給与天引き分の合計を計算し、この天引口座に会社から給与が入金されたとして設定します。
参考の設定方法はこちらの記事をご覧ください。入金先は、手順1で作成した天引口座に設定してください。
3. 手順3:積立型・掛け捨て保険を資産として設定
積立型であろうが、掛け捨てであろうが、オリジナルの設定通りに行なえば間違いありません。
保険の登録と価値の設定
- 保険会社を新規登録し、手入力で資産を追加します。
- 積立型保険の場合:「現在の価値」は、解約返戻金の額になります。保険会社に問い合わせるか、契約証書に記載されている返戻金を参考に入力します。
- 掛け捨て保険の場合:「現在の価値」は、資産としては残らないため「0円」のままです。
4. 手順4:天引口座から保険会社への「振替」設定
月々の掛金が、設定した天引口座から保険会社の口座へ移動するという流れを作るため、振替設定(繰り返しルール)を行います。
【重要】「現在の価値」の修正と注意点
保険の管理自体は上記手順で自動化されますが、積立型保険の「現在の価値(解約返戻金)」については、自動設定することが出来ません。
引き落としの後にこちらを修正しないと、正しい資産額が出てきません。
これにて、給与天引きの保険を資産として正確に管理する設定が完了です!
まとめ:保険管理がもたらす最大のメリット
私独自の設定方法を紹介しましたが、「架空口座」という設定はシステム上どうしても必要だったためご了承ください。
この設定方法の最大のメリットは、資産の全体像を正確に把握できることです。
- 残高の確認: 天引口座に残高がある場合には、設定ミスが分かることになり、違った意味で確認作業ができます。
- 資産の可視化: 見直しの時には、積立型であれば返戻金がいくらになるか分かるとともに、掛け捨てであればいくら消費しているかが明確に分かります。
システム上至らない点もあるかもしれませんが、ぜひこの方法で資産の見える化を進めてください!
以上、参考になれば嬉しいです。
それでは今日も1日、お元気で…

