【サラリーマン向け】従業員持株会で確定申告が必要な理由とマネーフォワードクラウドでの手順
従業員持株会(社員持株会)を続けていると、毎年「配当金が出た!」と話題になります。しかし、配当金はそのまま再投資され、手元にお金が残らないため、「わざわざ確定申告は必要なのか?」という疑問が残ります。
結論から言えば、多くの場合「確定申告が必要です」。
この記事では、従業員持株会の配当金で確定申告が必要な理由と、所得税・住民税が節約できる「総合課税制度」のメリット、そしてマネーフォワードクラウド確定申告(MFクラウド)を使った具体的な入力手順を解説します。
1. 従業員持株会の配当金で「確定申告が必要な理由」
従業員持株会の配当金は、特定口座ではなく「一般口座」と同じ扱いになります。基本的に税金は源泉徴収されていますが、以下の理由で確定申告をすることで大きなメリットがあります。
理由① 20万円以下でも申告が必要になる場合がある
配当金のみで20万円以下であれば、原則として確定申告は不要です。しかし、以下の控除(医療費控除やふるさと納税など)を受けるために確定申告をする場合、配当金も申告の対象となります。
医療費控除などの「控除を受けるところだけ申請しようなんて、甘くはない」と覚えておきましょう。
理由② 所得税・住民税が節税できる「配当控除」
課税所得が695万円以下(年収ベースで約1,000万円以下が目安)のサラリーマンにとって、確定申告をして「総合課税制度」を選択することは大きな節税メリットがあります。
- 通常: 配当金には約20%の税金がかかる。
- 総合課税+配当控除: 制度を使うことで、実質的な税率を約17%程度まで抑えることが可能。
- 具体的な節約例: 年収500万円の場合(課税所得は約370万円)、住民税は増えても、所得税が大きく下がるため、トータルで2.8%程度お得になる計算です。
節税になるのであれば、やらない手はありません!
2. 【MFクラウド確定申告】「総合課税」での申告手順
給与所得のあるサラリーマンが、従業員持株会の配当金を総合課税で申告する手順を、マネーフォワードクラウド確定申告を使って解説します。
事前準備:申告に必要なもの
- 源泉徴収票
- 従業員持株会からの「配当の支払通知書」(証券会社からの通知を兼ねる)
ステップ1:基本情報の設定
- MFクラウドにログイン後、「決算・申告」→「確定申告書」をクリック。
- 「初期設定」にて、申告内容は「雑所得や控除のみ」を選択。
- 提出方法は、「スマホアプリで提出(e-Tax)」を選択し保存。
ステップ2:給与所得と控除の入力(第一表・第二表)
- 「確定申告書作成」をクリックし、氏名、住所、マイナンバーなどを入力。
- 「収入・所得(総合課税)」を展開し、給与所得を源泉徴収票を見ながら入力。(※この段階で「配当」の欄はスルーします)
- 「所得から差し引かれる金額」を展開し、医療費控除や寄附金控除(ふるさと納税など)を入力。
- ふるさと納税の注意点: 確定申告をする場合、ワンストップ特例制度はキャンセルされるため、必ず「寄附金控除」で再申請が必要です。
ステップ3:持株会配当の入力(第三表がメイン)
持株会の配当金情報は、第三表の入力がメインとなります。
- 第三表に移動し、「収入・所得(分離課税)」をクリック。
- 「上場株式等の配当等に係る所得」を[編集]から開く。
【重要】 ここで課税方法を『総合課税』に変更します。 - 「特定口座以外(配当の支払通知書など)」から入力に進み、[+追加]をクリック。
- 種目: 「配当」を選択。
- 銘柄・支払取扱者の名称: 支払通知書に記載されている「持株会名」などを入力。
- 配当等の収入金額: 「税込」の配当金を入力。
- 源泉徴収税額: 「所得税」を入力。
- 配当割控除額(住民税): 「地方税」を入力。
- 最後に[保存]をクリックします。
ステップ4:確認・提出
「確認・提出」をクリックし、還付金額などを確認。順番を間違えずに入力できていれば、しっかりと還付金額が表示され、節税達成です。
万が一のために、PDF保存や印刷をしておきましょう。アプリの指示通りに作業を進めれば、確定申告が完了します。
まとめ:持株会の配当金は「節税のチャンス」
従業員持株会の配当金は再投資されてしまい実感が湧きませんが、総合課税を選択することで、税金が戻ってくる「節税のチャンス」です。
- ポイント: 医療費控除やふるさと納税などで確定申告をする際は、必ず配当金も申告しましょう。
- MFクラウドの利点: 項目を切り取って図で示してくれるため、源泉徴収票を見ながら進めれば、サラリーマンでも簡単に申告できます。
順番を間違えると計算が合わなくなるので、本記事の手順を参考に、マスターして挑んでください。
以上、参考になれば嬉しいです。
それでは今日も一日、健康第一で…

