【マネーフォワード ME】従業員持株会をしていても、確定申告が必要です。MFクラウド確定申告で申告してみた。
従業員持株会を長年続けていて、毎年この時期になると「配当金が出た!」とか、「無かった…」とかで社員同士で話題になります。
100株以上になると個人で証券口座を開設して、そちらに預けるという手もあります。
そのため、配当金が「有った」とか、「無かった」とかになるのですが、では、配当金はそのまま再投資をされる「社員持株会」の場合、お金を手にすることもないまま、株式購入に充てられますので、確定申告は必要なのか(?)という疑問が残ります。
その「社員持株会」における確定申告について解説していきますので、ご覧ください。
確定申告は必要!?
結論から言えば、確定申告が「必要」です。
厳密に言えば、20万円以下の配当であれば、不要となりますが…
確定申告が必要な理由
先にも申しましたように20万円以下は、申告不要です…が、医療費控除や、ふるさと納税など、確定申告をしなければならなくなった場合には、20万円以下でも確定申告が必要となります。
なんだ、必要ないと思ってたよ…
医療費控除などの控除を受けるのに、収入から引かれるところだけ申請しようなんて、甘くはないぜ…(笑)
課税所得が695万円以下は総合課税
課税所得が695万円以下なら、「総合課税制度」を選択すると、配当金に約20%の税金がかかりますが、「配当控除」の制度を使う事で約17%程度に抑える事ができます。
課税所得なので、収入から経費(社会保険料や、各控除)を引いたものです。
年収〇〇ではありません!
副業やら、配当金やら何やらを含めた総収入から経費(控除されるもの)を引いたのが「所得」です。何度も言いますが、「所得」であって、収入ではありません。
年収500万円なら…
年末調整をされれば、370万円ぐらいになりそうです!
住民税は5%のところが7.2%に増えてしまいますが、所得税は15%から10%へと落ちるので、17.2%ととなり2.8%もお得になるのです。
やらない手はありませんね(笑)
MFクラウド確定申告
e-Taxが近年力を入れています。
当初は、本当に苦労して入力した記憶があります。
今では、スマホで確定申告ができると言うので、当時は考えてもみませんでした。
その恩恵を受けて、各社がクラウド型確定申告アプリを普及させていきますが、私はMF(マネーフォワード)を使っていますので、連携がいいこちらで確定申告していきます。
普通にサラリーマンが何の副業もなく、社員持株会で配当金を受け取っている事をモデルとしますので、ご了承ください。
確定申告ホーム
クラウド確定申告にログイン後、ホーム画面の左側にあるタブから「決算・申告」の中にある「確定申告書」をクリック。
新しいページが開いて、記入していきます。
ホームの「確定申告の流れ」が表示され、ステップ順に記入していきましょう。
ステップ1初期設定
申告情報>をクリックし、申告内容は「雑所得や控除のみ」を選択。
提出方法は、「スマホアプリで提出(e-Tax)」を選択しましょう。
保存をクリックしておきます。
ステップ2経費や収入を登録する
飛ばします。AIを使うと、修正しなければならないところが出てきますので、あまり使えなかったです。地味に手入力が良かったです。
ステップ3確定申告書作成
氏名や住所、マイナンバーなどを入力していきます。
家族や親族は、「扶養」にしている人のみを入力してください。
還付先口座は、マイナカードですったもんだした「公金受取口座を利用する」にチェック。
依頼弁護士は…各自で依頼してください。(笑)
確定申告書を作成をクリックします。
第一表、第二表を入力
ここからが本番です!
…とは言っても、源泉徴収票を写していくだけなので、難しくはありません。
収入・所得(総合課税)をクリックして展開
ここで給与所得を入力していきます。
その前あたりに「配当」とありますが、社員持株会の入力には使わないのでスルーしてください。
給与の入力は、源泉徴収票のどの部分を入力すればいいのかを図で表してくれているので、間違えることはないでしょう。
所得から差し引かれる金額をクリックして展開
ほとんどの項目は、源泉徴収票で入力済み。
医療費控除を計算して入力していきます。
ドラッグストアーで買った目薬は、医療費控除にならないよね?
セルフメディケーションに該当する薬なら、大丈夫みたい。
第3類医薬品なんて書いてあったら、控除対象みたいだ。
結構知らない人多いみたい…です。
ふるさと納税をしている人は、「寄附金控除」から入力です。
ワンストップ制度利用してますよ。
確定申告不要ですよね?
確定申告をする場合、なぜだかワンストップ制度がキャンセルされるんだ。
再度、申請しないといけなくなるので、ふるさと納税は確定申告がオススメだ。
こんな結果が待っているとも知らないで「ワンストップ制度」を利用すると、二度手間のオチが待っていたのでした。(汗)
住民税・事業税をクリックして展開
「税金の計算」や、「その他・延納の届出」を記入したくなりますが、スルーしてください。
自動計算されていますから…
「納付方法の選択」をクリックして、「自分で納付」にしておきましょう。
源泉徴収だと、会社に持っていかれるだけなんで…
第三表を入力
社員持株会の配当はここで入力していきます。
今までのは、基本情報の入力です。
収入・所得(分離課税)
おい!
総合課税じゃないんかい!
あわてるな!
上場株式等の配当等に係る所得をクリックします。
我ら持株会の会員が必要とするのは、上場株式等の配当等の課税方法を[編集]から『総合課税』に変更し、「特定口座以外(配当の支払通知書など)」から入力していきます。
証券会社からの通知されるのは、基本的に『支払通知書』を兼ねているので、こちらから入力します。
[+追加]をクリックすると、新たなウィンドが開かれ入力画面になります。
- 種目は、「配当」
- 銘柄など(所得の内訳書の名称等欄へ反映)は、支払通知書記載のものに。
- 支払の取り扱い者の名称など(所得の内訳書の名称等欄へ反映)は、支払通知書記載の「持株会名」を入力します。
- 配当等の収入金額は、「税込」での配当金を入力。
- 源泉徴収税額は、「所得税」を入力します。
- 配当割控除額(住民税)は、「地方税」を入力します。
あとは自動計算されていますので、最後に[保存]をクリックし忘れないようにしましょう。
確認・提出
こちらをクリックすると、還付される金額や、マイナンバーの入力を聞かれます。
入力しておきましょう。
万が一のために、PDFファイルで保存しておきましょう。
プリンターがあれば、プリントしておきます。
あとは、アプリに指示通りに作業を行えば確定申告が完了です。
お疲れ様でした。
まとめ
従業員持株会で配当があったので確定申告の方法を紹介しました。
手元には残らず再投資されるために、不労所得の実感が湧きませんが、しっかりと溜まっています。
e-Taxも非常に良い出来栄えになりましたから、使う人も多いと思います。
だけど、家庭用マネーフォワードを駆使していますので、その恩恵にあやかりたく、該当箇所だけを切り取って紹介しました。
しっかりと還付金額が表示され、節税にもなりました。
順番を間違えると、計算式が合わなくなり冬だと言うのに汗がふ噴き出てきます。
そうならないためにも、しっかりマスターして挑みたいですね。
以上、参考になれば嬉しいです。
それでは今日も一日、健康第一で…