【最強の福利厚生】従業員持株会は配当金再投資で資産が爆増する!15年続けた効果を解説

同僚の方から「持株会の配当金は再投資されて手元に現金が残らないのが損な気がする」という疑問を聞き、改めてその複利効果が絶大であることを説明しました。
この記事では、約15年間従業員持株会を継続し、配当金再投資を続けた経験から、その絶大な破壊力を解説します。なぜ「配当金は現金化すべきでない」のか、長期投資の観点からご覧ください。
1. 配当金は「現金化」すべきか?税金と手取りの現実
単元株(100株など)に達すると、会社に申請して個人名義の証券口座に株を移管できます。その後は配当金が直接、自身の口座に振り込まれます。
しかし、手元に残る金額を見てみましょう。
- 配当金: 1株あたり50円の配当、単元株100株の場合で5,000円。
- 税金: 約20%が源泉徴収されるため、約1,000円が引かれることになります。
- 手取り: 一回の配当で手元に残るのは、わずか4,000円程度です。
原資はあなたの給料。4,000円を手にするために、せっかくの資産を切り離すのは非効率的です。同僚が疑問視した「手元に現金がないのは損」という感覚は理解できますが、資産運用では真逆の結果となります。
2. 再投資(複利効果)の破壊力【15年の実績から解説】
「再投資すると現金が入らず損」というのは錯覚です。再投資とは、配当金をそのまま次の株式購入に回しているだけであり、「現金を使わずに資産を増やしている」状態です。
私はiDeCoやつみたてNISAに主軸を移しつつも、持株会での長期投資を続けています。約15年間継続した結果、再投資の効果は絶大です。
絶大なる再投資効果の具体例
- 実績: 昨年だけで、およそ120,000円の配当がありました。これは月1万円の不労所得に相当します。
- 複利のサイクル: 私はこの120,000円を現金化せず、全額を再投資に回しました。
- → 今年は、昨年よりも株数が更に増加します。
- → 次の配当金は、更に増えることになります。
- → これが雪だるま式に続く「不労所得」の仕組みです。
【複利効果の絶大ポイント】
- 現金を使わない: 給与の現金を消費せずに、株式が増えていきます。
- 配当金がお金を生む: 投資に回した配当金が、更なるお金を生むことになり、資産価値が加速的に向上します。
3. 持株会は「自動年金製造装置」として働かせる
複利効果を理解すれば、安易に単元株を引き出したりはしないでしょう。
配当金を手にするのは、会社を辞めた後、つまり定年後です。それまでは、持株会を退会せず、「毎月年金」のような自動年金製造装置として働かせ続けることが、長期資産形成の鍵です。
- デメリット解消: 再投資なので、配当日に現金が手元に支払われないのは確かです。しかし、「その分、投資に回すだけの余裕資金がある」という証拠であり、あなたのマネーリテラシーが向上した証でもあります。
まとめ:再投資は最大の福利厚生
従業員持株会は、時間を味方につけることで着実に資産を増やせる、最強の福利厚生の一つです。
現金が欲しい気持ちは分かりますが、再投資という行為は、複利効果を期待する「未来への自己投資」です。同じ金額を次回得るために、現金を別に用意する必要がなくなります。
企業の業績を肌で感じ取れる内部にいる者しか分からない強みを活かし、複利効果の破壊力を最大限に引き出しましょう。
以上、参考になれば嬉しいです。
それでは今日も1日、お元気で…
