太陽光発電を卒FITして5年後に蓄電池導入。家計への効果と本音
太陽光発電を設置して15年以上が経ちました。
卒FITしてから5年ほどは、安くなった売電単価に不満を感じながらも、そのまま様子を見ていました。
その後、9.8kWhの蓄電池を導入し、現在は3年目に入っています。
蓄電池メーカーのアプリ上では、年間20万円程度の削減効果があると表示されています。
ただし、月々の蓄電池レンタル代を考えると、手放しで「大きく得をした」とは言い切れません。
それでも、電気代が上がり続ける中で、家計を守る効果は確かに感じています。
太陽光発電を始めた頃の前提は崩れてしまった
太陽光発電を始めた当初は、かなり期待がありました。
昼間は太陽光で発電する。
夜は安い深夜電力を使う。
余った電気は高い単価で売電する。
この組み合わせなら、電気代はほとんど基本料金に近づき、さらに売電収入も得られるはずでした。
実際、当時の深夜電力はかなり安く、地域や契約にもよりますが、1kWhあたり10円を切る水準でした。
我が家の感覚としても、「夜の電気は安い」という前提で生活していました。
ところが、今は状況がまったく違います。
深夜電力は大きく値上がりし、日中の電気代と大差ないと感じる場面も増えました。
正直に言えば、「話が違うではないか」と思う気持ちもあります。
太陽光発電とオール電化を信じて始めた身としては、少し詐欺にあったような感覚すらあります。
卒FIT後は売電より「買わない電気」を増やすしかない
卒FITとは、住宅用太陽光発電の固定価格買取期間が終わることです。
家庭用の太陽光発電は、多くの場合、固定価格での買取期間が10年間です。
この期間が終わると、売電単価は大きく下がります。
我が家も卒FIT後は、以前のような売電収入を期待できなくなりました。
それでも、すぐに蓄電池を入れたわけではありません。
卒FITしてから5年ほどは、安い単価で売電しながら様子を見ていました。
しかし、電気代が上がってくると考え方が変わります。
安く売るより、自宅で使って高い電気を買わない方がいい。
これが卒FIT後にたどり着いた結論です。
太陽光発電は、売電収入を得る設備から、家計を守る設備へ役割が変わったと感じています。
卒FITから5年後、蓄電池導入を考えた理由
卒FIT後の選択肢は、大きく分けると3つあります。
| 選択肢 | 内容 | 向いている家庭 |
|---|---|---|
| そのまま売電を続ける | 安くても余剰電力を売る | 手間をかけたくない家庭 |
| 買取先を見直す | 卒FIT後の買取先を変更する | 少しでも売電単価を上げたい家庭 |
| 自家消費を増やす | 蓄電池などで昼の電気を夜に使う | 電気代削減や停電対策を重視する家庭 |
我が家は最終的に、自家消費を増やす方向を選びました。
導入したのは9.8kWhの蓄電池です。
理由はシンプルです。
日中に発電した電気を、夕方から夜に使いたかったからです。
家族が家にいる時間帯は、どうしても電気を使います。
料理、照明、テレビ、エアコン、スマホ充電。
この時間帯に電力会社から買う電気を減らせれば、家計への効果は大きくなります。
蓄電池導入3年目。アプリ上では年間20万円程度の削減効果
蓄電池を導入して、現在は3年目に入りました。
蓄電池メーカーのアプリでは、年間20万円程度の削減効果があると表示されています。
電気代が上がっているため、買わずに済んだ電気の価値も大きくなっています。
この点だけを見ると、かなり効果が出ているように見えます。
ただし、ここは冷静に見る必要があります。
我が家の場合、蓄電池はレンタルです。
毎月のレンタル代がかかります。
そのため、アプリ上で年間20万円程度の削減効果が表示されても、その金額がそのまま家計に残るわけではありません。
実感としては、「電気代の上昇から家計を守ってくれているが、ものすごく得をしているとまでは言えない」というのが正直なところです。
売電量は減るが、家計にはプラスに感じる
蓄電池を導入すると、売電量は減ります。
日中に発電した電気を蓄電池にためるため、電力会社へ売る量が少なくなるからです。
売電収入だけを見ると、これはマイナスです。
しかし、卒FIT後の売電単価は高くありません。
安く売るより、自宅で使って高い電気を買わない方が、家計には効きやすいです。
大事なのは、売電収入だけを見ないことです。
「いくら売れたか」ではなく、「いくら買わずに済んだか」を見る。
卒FIT後の太陽光発電は、この考え方が大切だと感じています。
蓄電池は節約商品というより家計防衛の設備
蓄電池を導入して感じたメリットは、電気代だけではありません。
電気代の上昇に強くなる
電気代が上がるほど、自家消費の価値は高くなります。
太陽光で作った電気を自宅で使えば、その分だけ買う電気を減らせます。
固定費である電気代を抑えられるのは、家計にとって大きな意味があります。
停電時の安心感がある
蓄電池は、災害時の備えにもなります。
停電時にすべての家電を普段どおり使えるわけではありません。
それでも、照明、冷蔵庫、スマホ充電など、最低限の電気を確保できる可能性があります。
これは節約額だけでは測れない価値です。
太陽光発電をもう一度活かせる
卒FIT後は、太陽光発電の魅力が薄れたように感じていました。
しかし、蓄電池を入れることで、発電した電気を自宅で使いやすくなりました。
太陽光発電を「売るための設備」から「家計を助ける設備」に変えられた感覚があります。
家計管理として見ると、蓄電池の評価は変わる
蓄電池の効果は、アプリ上の削減額だけでは判断できません。
見るべきなのは、家計全体への影響です。
確認したいのは、次の3つです。
- 電気代がいくら下がったか
- 売電収入がどれくらい減ったか
- 蓄電池レンタル代がいくらかかっているか
この3つを合わせて見ないと、本当に家計が助かっているのか分かりません。
特にレンタルの場合は、月額料金が固定費になります。
つまり、電気代が下がっても、レンタル代を含めた収支で見ないと判断を誤ります。
このあたりは、家計簿アプリで見える化した方が分かりやすいです。
我が家でも、今後はマネーフォワード MEで光熱費や固定費を整理し、蓄電池が本当に家計を助けているのか確認していく予定です。
電気代、売電収入、蓄電池レンタル代を家計簿アプリで見える化すると、感覚ではなく数字で判断しやすくなります。
蓄電池を入れる前に考えたいこと
蓄電池は、誰にでも絶対おすすめできるものではありません。
購入でもレンタルでも費用がかかります。
導入前に考えたいのは、次のような点です。
- 卒FIT後の売電単価が低いか
- 日中に太陽光発電の余剰が多いか
- 夕方から夜の電気使用量が多いか
- 停電対策を重視したいか
- 月々のレンタル代を払っても家計に無理がないか
我が家の場合は、電気代の上昇対策と停電時の安心感を重視しました。
節約だけで考えると、少し微妙に感じる部分もあります。
しかし、家計防衛と災害対策を合わせて考えると、導入した意味はあったと感じています。
まとめ:卒FIT後は「売る」より「家計を守る使い方」へ
太陽光発電を設置して15年以上が経ちました。
当初は、昼は太陽光、夜は安い深夜電力、余った電気は売電という理想的な形を期待していました。
しかし、卒FITで売電単価は下がり、深夜電力も高くなりました。
正直、思っていた未来とは違います。
それでも、太陽光発電が無駄になったわけではありません。
卒FITして5年ほど経ってから蓄電池を導入し、現在は3年目に入りました。
蓄電池メーカーのアプリ上では、年間20万円程度の削減効果が表示されています。
ただし、月々のレンタル代を考えると、手放しで得をしたとは言えません。
それでも、電気代の上昇から家計を守る効果は感じています。
卒FIT後の太陽光発電は、売電で稼ぐより、自宅で使って支出を減らす方向に考えた方が現実的です。
そして、その効果は家計簿で見える化しておくことが大切です。
今後はマネーフォワード MEを使い、電気代や固定費の変化を確認しながら、蓄電池が本当に家計を助けているのか見ていきたいと思います。
以上、参考になれば嬉しいです。
それでは今日も一日お元気で。
