【非連携の壁】マネーフォワード MEで「貯蓄型保険の払戻金」を正しく資産登録する方法
マネーフォワード MEに連携していない貯蓄型保険でも、解約返戻金相当額を手入力で登録すれば、総資産はかなり把握しやすくなります。
放置したままだと、実際には積み上がっているお金が家計簿アプリ上に出てこないため、「思ったより資産が増えていない」と感じやすくなります。
特に、老後資金や教育費などを見据えて家計全体を見たい人ほど、非連携の保険をそのままにしないことが大切です。
私自身、マネーフォワード MEで資産管理を続ける中で感じるのは、「見えない資産」があるだけで判断がぶれやすくなるということです。
保険を強くすすめたいわけではありません。
むしろ、資産形成の基本は「貯蓄は貯蓄、保険は保険」と分けて考える方がわかりやすい場面も多いです。
それでも、すでに加入している貯蓄型保険があるなら、まずは今の価値を見える化しておくことに意味があります。
※マネーフォワード ME公式の参考ページ
積立型の保険を管理する方法(マネーフォワード ME公式)
貯蓄型保険の払戻金を管理した方がいい理由
貯蓄型保険には、途中で解約したときに受け取れる「解約返戻金」があります。
この金額は、いつでも自由に使える預金とまったく同じではありませんが、家計全体の資産状況を考えるうえでは無視しにくいお金です。
マネーフォワード MEで銀行口座や証券口座だけを見ていると、保険に積み上がっている金額が抜け落ちてしまいます。
すると、次のようなズレが起きやすくなります。
- 総資産を少なく見積もってしまう
- 老後資金や教育費の準備状況を正しく判断しにくい
- 保険を続けるか見直すかの判断材料が足りなくなる
特に注意したいのは、「毎月しっかり払っているのに、資産画面には出てこない」という状態です。
これでは、家計簿アプリを使っていても、家計の全体像が見えません。
だからこそ、非連携の貯蓄型保険は、解約返戻金相当額を手入力で資産登録しておくのが現実的です。
[マネーフォワード MEで資産全体を見える化する基本設定]
先に結論:保険は“払込額”ではなく“今の価値”で見る
ここで大事なのは、毎月払った保険料の総額をそのまま資産にしないことです。
資産として見るべきなのは、あくまで現時点での解約返戻金相当額です。
なぜなら、払った保険料の全額がそのまま戻るとは限らないからです。
貯蓄型保険には保障のコストや各種手数料の考え方が含まれているため、払込累計額と返戻金額が一致しないことは普通にあります。
この点を間違えると、マネーフォワード ME上の資産額が実態より大きく見えてしまいます。
初心者の方ほど、ここはかなり重要です。
「毎月2万円払っているから、1年で24万円の資産が増えた」と考えるのではなく、「いま解約したらいくら戻るか」を基準に見る方が、現実に近い管理になります。
マネーフォワード MEで貯蓄型保険を登録する基本手順
非連携の保険は、手入力の資産口座を作って管理します。
やることは難しくありません。
流れとしては、次の3ステップです。
1. 手入力の資産口座を作る
マネーフォワード MEで、手入力の資産を追加します。
口座名は、あとから見て迷わない名前にしておくのがおすすめです。
たとえば、以下のような形です。
- 【手入力】○○生命 終身保険
- 【手入力】△△保険 学資保険
- 【手入力】○○保険 個人年金保険
保険が複数ある場合は、保険会社名と商品名がわかる形にしておくと管理しやすくなります。
2. 初期値に「現在の解約返戻金相当額」を入れる
次に、その時点での解約返戻金相当額を入力します。
ここで入れる金額は、払込累計額ではありません。
保険会社のマイページ、契約内容のお知らせ、年次の通知書などで確認できる「今解約した場合の戻り額」に近い数字を使います。
金額がわからない場合は、無理に推測しない方が安全です。
わからないときは、保険会社の案内やサポートで確認してから入力しましょう。
3. 定期的に金額を更新する
非連携の保険は、自動で最新額に変わりません。
そのため、年に1回から数回、通知書や契約者ページを見て金額を更新します。
ここは毎月やらなくても大丈夫です。
むしろ、細かく追いかけすぎると続きません。
家計管理は、正確さも大事ですが、続けられる形にすることの方がもっと大事です。
私なら、少なくとも年1回、できれば保険の契約内容のお知らせが届くタイミングで更新します。
毎月の保険料はどう扱う?やりすぎない管理が長続きする
ここで迷いやすいのが、「毎月払っている保険料をどう入力するか」です。
結論からいうと、家計簿と資産の両方を見やすくしたいなら、次の考え方がわかりやすいです。
- 保険料の支払い自体は「支出」として記録する
- 資産口座は、毎月増減させるより、確認できた返戻金額に合わせて更新する
この方法なら、家計のキャッシュフローと資産残高を分けて管理できます。
元記事では、毎月の保険料のうち貯蓄部分だけを入金処理する考え方が紹介されていました。
この考え方自体はありますが、実務上は「どこまでが保障コストで、どこからが積立部分か」を契約者側で正確に切り分けにくいことが多いです。
しかも、商品によって返戻率の考え方や初期控除の影響が異なります。
そのため、家計管理を長く続けるなら、毎月の保険料を機械的に資産へ振り替えるよりも、確認できた解約返戻金額を基準に更新する方が、初心者にはわかりやすく、ズレも起きにくいと感じます。
[【給与天引き向け】マネーフォワード MEで保険を資産として正確に設定・管理する方法]
こんな管理方法がおすすめな人
このやり方は、特に次のような人に向いています。
- 保険会社がマネーフォワード MEに連携していない
- 家計簿アプリ上で総資産をできるだけ正確に見たい
- すでに加入中の貯蓄型保険を、見直し候補として把握したい
- 保険を続けるか解約するか、数字を見ながら判断したい
逆に、保険の返戻金を毎月細かく追いかけたい人には少し物足りないかもしれません。
ただ、資産管理は「完璧」より「継続」が大切です。
まずは年1回の更新でも、やらないよりずっと前に進みます。
貯蓄型保険を管理するときの注意点
貯蓄型保険を資産として見える化するときは、次の点に気をつけてください。
払込額の合計をそのまま資産にしない
先ほど触れたとおり、払った保険料の全額がそのまま戻るとは限りません。
必ず、解約返戻金相当額ベースで考えます。
保障と貯蓄を同じ感覚で見ない
預金は元本が見えやすいですが、保険は保障機能が入っています。
そのため、銀行預金と同じ感覚で比べると判断を誤りやすくなります。
見直し判断は“損得だけ”で急がない
返戻率だけを見ると、すぐ解約したくなることもあります。
ただし、契約時期、予定利率、満期までの残り期間、ほかの保障の有無によって、続けた方がよいケースもあります。
ここは商品ごとの差が大きいので、わからない場合は無理に断定しないことが大切です。
私も、すべての保険商品を一律に「続けるべき」「やめるべき」とは言えません。
迷うときは、返戻金、満期金、今後の払込総額、保障内容の4つを並べて見ていくと判断しやすくなります。
[家計改善のために固定費を見直す方法]
まとめ:非連携の保険こそ、見える化する価値がある
マネーフォワード MEに連携していない貯蓄型保険でも、手入力の資産口座を作って解約返戻金相当額を登録すれば、総資産はかなり把握しやすくなります。
ポイントは、毎月の払込額ではなく、「今の解約返戻金相当額」で管理することです。
この形にしておくと、家計全体の見える化が進みますし、保険をこのまま続けるか、将来見直すかを考える材料にもなります。
すでに入っている保険をいきなり結論で切るのではなく、まずは見える化する。
家計管理では、その一歩が意外と大きいです。
保険を含めた総資産をもっと整理したいなら、給与天引きの保険管理や、家計全体の見直し記事もあわせて読むと、判断がしやすくなります。
以上、参考になれば嬉しいです。
それでは今日も一日、お元気で…
