傷病手当金の書類は誰が何を書く?本人・会社・医師の記入欄を整理する
休職や欠勤が続くと、生活費の不安が大きくなります。
その時に関係してくる制度のひとつが、傷病手当金です。
ただ、実際に手続きしようとすると、
「誰がどこを書くのか」
「会社に何をお願いするのか」
「医師にはいつ頼むのか」
が分かりにくいです。
私も最初は、会社向けの診断書と、傷病手当金の医師記入欄が頭の中でごちゃごちゃになりました。
この記事では、傷病手当金の書類について、本人・会社・医師がそれぞれ何を担当するのかを整理します。
傷病手当金は働けない期間の生活を支える制度
傷病手当金は、病気やケガで仕事に就けない期間の生活を支えるための制度です。
会社員など健康保険の被保険者が、業務外の病気やケガで働けない場合に対象になることがあります。
ただし、休めば自動的にもらえるものではありません。
一般的には、次のような条件を満たす必要があります。
- 業務外の病気やケガで療養している
- これまでの仕事に就くことができない
- 連続する3日間を含めて4日以上仕事を休んでいる
- 休んだ期間について給与の支払いがない、または少ない
ここで大切なのは、自分だけで完結する書類ではないということです。
本人が書くところ、会社が証明するところ、医師が記入するところがあります。
傷病手当金の書類は3者で作る
傷病手当金の申請書は、ざっくり分けると次の3者が関係します。
| 担当 | 主な内容 |
|---|---|
| 本人 | 氏名、住所、申請期間、振込先など |
| 会社 | 勤務状況、給与支払いの有無など |
| 医師 | 労務不能と認めた期間、傷病名、療養状況など |
つまり、本人が書いただけでは完成しません。
会社と医師の記入が必要になります。
この流れを知らないまま進めると、
「会社に何をお願いすればいいのか分からない」
「病院にいつ持っていけばいいのか分からない」
「診断書と何が違うのか分からない」
となりやすいです。
本人が書くところ
本人が書く部分では、主に次のような内容を記入します。
- 氏名
- 住所
- 生年月日
- 被保険者情報
- 申請期間
- 振込先
- 休んだ理由
- 他の給付の有無
ここで特に大事なのは、申請期間です。
傷病手当金は、申請する期間を区切って請求します。
私の場合も、休職が長くなる可能性があるため、月ごとに整理して考える方が分かりやすいと感じました。
たとえば、
- 何月何日から何月何日まで休んだのか
- その期間に給与が出ているのか
- その期間について医師に証明してもらえるのか
を整理しておくと、申請書を書く時に混乱しにくくなります。
会社が書くところ
会社が書く部分では、主に勤務状況や給与の支払いについて証明します。
休職中でも、会社側の証明が必要になることがあります。
会社に確認したいのは、次の点です。
- どの期間が欠勤・休職扱いになるのか
- 給与の支払いがあるのか
- 保存年休や有給休暇を使っている期間があるのか
- 傷病手当金の申請書を会社経由で提出するのか
- 本人が健保へ直接提出するのか
ここは会社ごとの運用があります。
そのため、電話だけで済ませず、メールや社内連絡ツールなど、記録に残る形で確認する方が安心です。
会社へ確認する文面例
お疲れ様です。〇〇です。
傷病手当金の申請について確認させてください。
今後、欠勤・休職扱いとなる期間について、傷病手当金の申請を検討しています。
申請書の事業主記入欄について、会社で記入いただく必要があるかと思いますが、提出方法や手続きの流れをご教示いただけますでしょうか。
また、会社経由で健康保険へ提出するのか、本人から直接提出するのかについても確認させてください。
よろしくお願いいたします。
医師が書くところ
医師が書く部分では、主に「その期間に労務不能であったか」を証明します。
ここは、会社向け診断書とは別に考えた方が分かりやすいです。
会社向け診断書は、会社に対して休職や欠勤の根拠を示すための書類です。
一方で、傷病手当金の医師記入欄は、申請する期間について、医師が労務不能だったことを記入するものです。
つまり、
- 会社向け診断書
- 傷病手当金申請書の医師記入欄
は、同じ医師が関わるとしても目的が違います。
病院に依頼する時は、
「傷病手当金の申請書の医師記入欄をお願いしたい」
と伝える方が分かりやすいです。
申請前に整理しておきたいこと
傷病手当金を申請する前に、次のことを整理しておくと進めやすいです。
- いつから休んでいるか
- 有給や保存年休を使っている期間
- 欠勤・休職扱いになる期間
- 会社向け診断書の期間
- 傷病手当金を申請したい期間
- 病院に依頼するタイミング
- 会社の記入が必要な流れ
- 提出先が会社経由か本人提出か
全部を一度に理解しようとすると疲れます。
まずは、カレンダーに休んだ期間をメモするだけでも整理しやすくなります。
精神科への通院が続く場合は、傷病手当金だけでなく、自立支援医療も確認しておくと負担を整理しやすくなります。
私が自立支援医療を申請して感じたことは、こちらでまとめています。
自立支援医療を申請して感じたこと|精神科通院の負担を軽くする制度の整理
会社向け診断書と傷病手当金の書類は分けて考える
休職中に混乱しやすいのが、診断書と傷病手当金の書類です。
私も最初は、どれを会社へ出して、どれを健保へ出すのかが分かりにくく感じました。
整理すると、次のようになります。
| 書類 | 主な提出先 | 目的 |
|---|---|---|
| 会社向け診断書 | 会社 | 休職や欠勤継続の根拠 |
| 傷病手当金支給申請書 | 健康保険 | 働けない期間の給付申請 |
| 医師記入欄 | 申請書内 | 労務不能の証明 |
会社向け診断書は、休職継続のために必要になることがあります。
傷病手当金の書類は、給付を申請するために必要です。
この2つを分けて考えると、頭の中が整理しやすくなります。
傷病手当金の申請で気をつけたいこと
傷病手当金は生活を支える大事な制度ですが、手続きには時間がかかることがあります。
書類に不備があると、差し戻しになる場合もあります。
気をつけたいのは次の点です。
- 申請期間が合っているか
- 会社の記入欄が抜けていないか
- 医師の記入欄があるか
- 振込先に誤りがないか
- 給与が出ている期間と重なっていないか
- 提出先を間違えていないか
体調が悪い時に、書類不備で戻ってくるのはかなり負担です。
出す前に、会社や健康保険の担当窓口に確認しておくと安心です。
まとめ:傷病手当金は「本人・会社・医師」で整理する
傷病手当金の書類は、自分だけで完結するものではありません。
本人が申請内容を書く。
会社が勤務状況や給与について証明する。
医師が労務不能だった期間を記入する。
この3つがそろって、申請の形になります。
休職中は、書類を読むだけでも疲れます。
だからこそ、
- 会社向け診断書
- 傷病手当金の申請書
- 医師記入欄
を分けて考えることが大切です。
まずは、休んでいる期間を整理する。
次に、会社へ提出方法を確認する。
そのうえで、病院に医師記入欄を依頼する。
この順番で進めると、少しだけ負担が軽くなります。
以上、参考になれば嬉しいです。
それでは今日も一日、お元気で…
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