阪急新大阪連絡線の未成線。駅西側はこれが見納め。なにわ筋線開業の工事が進む。(新大阪駅西側編)
西側については、九州新幹線の開業に伴い、一部用地が新幹線に転用されています。
修学旅行に新幹線を使って移動した時は、26番線の北側は、コンクリートだけの空き地になっていました。そしてその向こうには、何やら出来そうなスペースがありました。
そうした、遺構の残る西側に、新線計画があると言う事です。(2021年11月現在)
どんどん変わりゆく前に、記録として残したいと思いますので、最後まで読んでいただけたらと思います。
東側については、こちらです。
2031年開業予定のなにわ筋線に向けた工事が進行しています。
(仮)阪急新大阪連絡線の工事も進みつつあります。
このブログに載っている景色は、もう見れなくなっているかもしれません。
新大阪駅西側
西側は、冒頭にも紹介しましたが、九州新幹線が開業した時に一部の用地が新幹線に変わっています。
路線がひっ迫する新大阪駅ですので、仕方ない事なのかと思います。こだまの折り返しが東海と西日本であり、追い越しのための待避線的役割。更には、新大阪始発の各列車。そこに向けて、九州新幹線なので、限界点に達したと思いました。
在来線の西側
在来線の西側は、北方貨物線が新幹線高架下から飛び出してくる地点です。
新幹線駅北側は、商業施設のビルが立ち並び、新たに路線を敷く事は無いように思います。
撮影場所:セブンイレブン 大阪宮原一丁目店
出典:Google MAP
遺構の残る、地下鉄御堂筋線新大阪駅
色濃く残る姿がわかるのは、この写真ですね。
撮影場所:目利きの銀次 新大阪北口駅前店
出典:Google MAP
駅の構造が分かるのが、ここです。
白っぽい覆いがされている所が、線路を敷く所だと思います。ちょうど真ん中あたりに、突起がありますので、それを境にして両側に計画されたものと推測します。
撮影場所:新大阪駅歩道連絡通路
出典:Google MAP
西側は、駐車場などに活用
鉄道用地のほとんどは、コイン駐車場や、系列会社の阪急バスの駐車場、レンタカー車庫などに有効活用されています。およそ3分の1のスペースは、新幹線に転用されています。
このような感じで、新たに作られた事が高架下から見てもわかりますね。
撮影場所:パチンコマジックバード3
出典:Google MAP
高架下をアンダーパスする
新幹線をアンダーパスする地点です。
地上を北方貨物線が走り、高架の上を新幹線が走るため、その真ん中を抜けるために新幹線高架が一部薄いところになっています。これは、東側のアンダーパスの地点も同じです。
撮影場所:念法眞教 大阪淀川念法寺
出典:Google MAP
今立っている踏切手前の地点は、高架の真下です。
この近辺には、阪急の境界標が数カ所ありました。
新幹線高架を越える
予定される地点には、境界標や、境界杭が点々と残っています。
撮影場所:淀川区野中南1−12
出典:Google MAP
埋もれている杭は、阪急の杭と推測されます。
明らかに、おかしな所に杭があります。
宝塚線間近
もうすぐ、宝塚線と合流する地点には、色々と用地の跡が見て取れました。
いたる所に、阪急の文字。
なかには、境界杭が引き抜かれていました。おそらくは、編入などの手続きが完了し、鉄道用地の跡が無くなっているかも知れません。
撮影場所:野々宮稲荷大神
出典:Google MAP
合流地点
ここが合流地点です。
微かに分かるのですが、境界標識などは発見できませんでした。
平面交差での合流だと考えられます。
当時の列車本数などを考えると、平面交差でよかったのかも知れませんね。
撮影場所:ゴルゴ十三
出典:Google MAP
まとめ:阪急新大阪連絡線
二編にに渡り、遺構を紹介してきました。
新幹線が開通するときには、緻密に計算されて敷設をしようと考えたと思います。
時の情勢で断念されたり、政治的な問題から断念せざるを得なかったのかと、いろんなことを考えてしまいます。
少なからず、西側については遺構も数々見受けられますが、今後は新線計画で無くなっていく事でしょう。
昔計画されていたものを探索するのも、思い立ったときには遅いかも知れません。
もし、探索をするのであれば、すでに住宅化が進んでいる所では、ご近所の迷惑を考えて、節度ある行動が求められます。
冒頭にも記しました様に、なにわ筋線へのアクセス線が工事進行中です。次回探索するときは、見れない風景になってるかもしれません。
以上、参考になれば嬉しいです。
それでは今日も1日、お元気で…