ICOCAを使用して米子支社管内の山陰線を走るワンマン列車を乗ってみた。
意外に知らない方がいらっしゃる様で、ICOCAを使っての乗車方法についておさらいしたいと思います。
山陰線といっても、近畿圏の方はご承知の通りです。
山陰地区の米子支社管内は、一部区間でしか使えないのが現状ですので、ご利用時はご注意ください。
ワンマン列車の乗り方
JR西日本に限らず、ワンマン運転の列車が多く走っています。
島根には「一畑電車」という、私鉄の電車が走っています。何年か前に映画で『RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語』の舞台になった鉄道路線です。
主要な駅以外は無人駅で、ワンマン運転。
では、JR西日本のICカードで乗る基本的なワンマン列車の乗り方について、記載しておきたいと思います。その他の会社でも応用できますので、基本的な知識として知っておくと便利ですよ。
ICカード端末にタッチ
駅に設置してある場合、乗り込む前にタッチしておきましょう。
「入場」、「出場」と、JR西日本の簡易型自動改札機が二本立っているので、間違えない様にしてください。
米子支社の列車内には、ICカードの読み取り機が設置されていません。
列車に乗り込む
乗り込む時は、ホーム上の案内表示に注意してください。
ドアは半自動です。ドア横のスイッチを押さないと開いたり閉まったりしません。
2両編成の時、先頭車両の後ろ側ドアから乗り込むことになりますが、前側ドアからは降車する乗客が降りてきます。車両によっては、前側ドアに整理券発券機が付いていません。
そのため、ホーム上の表示には注意して見ておきましょう。
また、2両目のドアは開かないので開かないからといって、ドアを叩いたりしてはいけません。
今回の出張で見かけてしまいました。すごく焦っていましたね…(笑)
整理券を取っておく
整理券は取っておきましょう。
ICカードの人も、そうでない人は当然ですが、取っておきましょう。そうでなければ、乗車した場所を特定できないのと、運賃表を見る時に必要になります。
車内検札があった場合、整理券で車内切符を切ってもらえる場合がありますから、必ず取っておきましょう。
目的地到着
忘れ物ない様に準備しておきましょう!
そして、もう一度言います!
2両目のドアは開きません!(笑)
主要駅以外は、2両目のドアは開かないので、パニックにならない様に…
もし、運転士さんが気付いてくれたなら、停まって待ってくれますが、多客で車内を見通せない場合には、発車してしまうでしょうね。(涙)
今回も、そんな人がいましたね。(笑)
発車する寸前で運転士さんが気がついてくれて、降車できた人…(汗)
運賃箱には、整理券と運賃を入れて降車します。切符が有れば運賃箱か、駅の集札箱に入れましょう。
ICカードの人は、カードを運転士さんに提示して降ります。
降車する駅のICカード端末にタッチ
降車して一安心ではなく、最後の仕事として、『出場』の端末にタッチします。
タッチし忘れると、次に入場する際に、エラーが発生してしまい乗ることができない場合がありますから、ご注意ください。
以上がワンマン列車の乗り方です。
基本的なところばかりを抜粋してありますので、鉄道会社によっては多少の違いがあるかもしれません。
車内にICリーダーが設置されているところもあれば、整理券発券機のみ設置されていたりと、バラバラなのですが基本的なことは、ほとんど同じですのでスマートに乗るために知っておくといいですよ。
ICOCAの使えるエリア
米子支社管内で、ICOCAの使える範囲は非常に狭いです。
水木しげるさんの故郷である境港へ向かう「境線」は全線利用が可能です。
しかし、山陰線は、東は「伯耆大山」西は「出雲市駅」までの区間でしか使えません。
エリア区間外の場合
米子駅から鳥取駅まで行こうと思うと、ICOCAの範囲を超えてしまうので切符を買うことになります。
広島駅から備後落合を経由して、木次線を乗り通して松江駅に向かう場合、芸備線の狩留家(かるが)駅から先の備後落合駅までの区間はICOCAに対応していないので、すでにこの時点で切符を買わなければなりません。
とうぜん、木次線内はICOCAの区間外です。
特殊な例として、新見駅から伯耆大山駅まで乗り通すことで山陰と山陽をつなぐ事ができます。特急の「やくも」号への対応だと考えられます。
ICOCA区間内の無人駅から、ICOCA区間外の無人駅
車内での清算となります。
例として、木次線の幡屋(はたや)駅から乗車し、山陰線の来待(きまち)駅で降車する場合、ICOCAの区間外の駅のため切符を買わなければなりません。
しかし、幡屋駅は無人駅のため、切符を買えません。その上、バス停の様な簡易な待合所となっています。
何も無い…(涙)
…そんな駅です。
乗車方法
列車に乗る時、路線バスに乗る要領で「整理券」を取ります。
これが無いと、始発駅からの運賃を清算しなければならない事になるかもしれないので、必ず取っておきましょう!
乗車したら、空いてる席に座るのみ。
降車方法
これも、路線バスと同じ要領です。
ICOCA区間の駅ですが、ICOCA区間外からの流入のため、ICOCAが使えません。車内での清算になります。
ワンマンカーの場合
先頭車両まで行って整理券番号と運賃表の番号、駅名を確認して運賃を確認します。
確認したら、運賃箱に整理券と運賃を投入して降車します。
車掌がいる場合
早めに車内精算してもらう様にしましょう。
整理券を見せて乗車した駅を申し出て、降車駅を伝える事で車内乗車券を発券してもらう場合と、降車駅に着いてから車掌さんに運賃を支払う場合と、2通りあります。
スマートで、他の乗客に迷惑をかけない乗り降りの仕方は、予め精算しておくのがスマートです。(汗)
まとめ
山陰線を利用するにあたり、ICOCAなどのICカード利用方法について解説しました。
近頃は、スマホアプリが登場し、カード自体も減少していきそうです。
スマートウォッチも使えるなど、工夫を重ねて企業努力を精一杯行っていらっしゃいます。
使い方は、基本的にはタッチするだけでほとんど変わりませんが、駅にある簡易改札機の入場、出場を必ずタッチしないといけない事です。
忘れてしまうと、乗った場所が特定できなくなり、混乱してしまうでしょう。
なので、必ずタッチしないといけません。
国鉄最後の車両となった381系自然振り子電車。
もうすぐ、お目にかかれなくなります。
お早めに撮影に、ご乗車になってください。
以上、参考になれば嬉しいです。
それでは今日も1日、お元気で…