国鉄型381系特急電車に乗る。乗れる機会も、あとわずか。出雲市・岡山間を乗り通す。
現役で走る国鉄型特急型電車に乗る機会がありました。
出張で乗れるという、結構レアなケースでしたので、それを記事にして行きます。
最後の国鉄型特急電車
本州で走る国鉄型特急電車は、西日本旅客鉄道(JR西日本)の陰陽連絡で走る「やくも」381系自然振り子式電車が最後となりました。
マニアの間、一般的では、結構な言われ方をしますが、幸いにも私は一度も『やくも酔い』したことはありません。(笑)
何年か前にも乗った事がありますが、その時はカラーリングが違っていましたね。
…随分と前のカラーリングです。(笑)
ヘッドマークには、L特急の称号、『L』の表記がされています。
さらに以前にも出会っていた様で、
おそらくは、岡山駅で乗換の時に写したのだと思います。当時は、『スーパー』がついていました。
やくも酔い
良くも悪くも、「やくも酔い」という言われ方を、以前から聞いています。
自然振り子式の採用により、高速でカーブを通過できるのですが、なんだかいつも揺れている感じがします。カーブ前後での揺り返し…という意見もありますが、同僚や、現地の顧客の方々に聞いてみますと、「いつも揺れている…」というのが、ほとんどでした。
原因はわかっています。
台車との間にある振り子の様に動作する『コロ』が、いつもコロコロと動いているのです。50キロ以下では、作動しない様にロックされているはずですが、何だか揺れる、(笑)
走っていて、ゴロゴロと音がしていますが、それはコロが揺れているため。制御付自然振り子式特急気動車では音はしません。(スーパーはくとに乗った時の事…)
なので、やくもはいつも揺れている感じがします。
昔乗った時は、乗客が乗り降りする度に、車体が揺れていた覚えがあります。エアサスの空気が抜ける音だと思いますが、結構していたなぁ〜。
しかし、「ゆったりやくも」のリニューアル車になってからは、乗り降りの時の揺れがなくなりました。空気の抜ける音もしなくなったし…。
大阪からの転属車両
吹田総合車両所日根野支所と、福知山電車区から転属して来た車両が一時期話題になりました。現存するのは、先頭車のみです。(2022年4月現在)
唯一見分ける事が出来るのは、方向幕と呼ばれる『行き先案内』が幕式になっています。
出雲にあったオリジナル車両は、LED式になっていて、すぐに見分けがつくでしょう。
日根野支所からやって来た、クハ381-108です。
雪で103に見えますが、108です。既に103につきましては、福知山の地を最後に、廃車されています。
『米イモ』の表示。後藤総合車両所出雲支所所属になっています。
過去の物ですが撮影時、平成25年3月に吹田総合車両所で受けていますね。関西にいた証です。
コロナ禍で乗れない
コロナ禍のため、減車しての運用が続いています。
基本編成4両化されているので、7両編成での運用が少なくなっています。繁忙期であったために、運良く増結していました。そのため、見る機会は減ってきています。
- 107
- 108
- 109
- 112
- 113
…ですので、乗る機会があればラッキーですね。
指定席で発売されるので、ワンチャン期待に賭けるしかありません!
機会があれば、もう一度!
今年中に、もう一度乗れるかもしれません。
トロッコ列車『奥出雲おろち号』に乗るために、プライベートで訪れるかもしれません。その時にはきっと、乗ることができると思います。
なればきっと、移籍車両を選んで乗りたいと思います。
まとめ:山陰は面白い!
本州内では定期運用がここだけになってしまい、最期の日を迎えようとしています。
次の新型車両は、273系という車上型制御付自然振り子方式特急電車4両11編成が配置されることになりました。基本編成が4両となるのは寂しいものがありますが、増結時にはどの様な編成になるのでしょう!?
新型車両の登場で、高速バスや、修学旅行での観光バスの利用者が減ると予想されます。
「やくも酔い」が無くなれば、一気にシフトして行きそうですね。
時間短縮が図れて、バスの連続運転時間の制限を気にする事がない!
…旅行会社にはメリットです。
2度と乗る事ができなくなる前に、乗っておくべき電車ですので、ぜひ体感してみてください。
以上、参考になれば嬉しいです。
それでは今日も1日、お元気で…