こんにちは。
kenta1118です。
観光バスで、遠くまで乗り換えなしで行くのは、楽チンですね。
運転手さんが、二人乗って遠くまで運んでくれる。そして、安全に行程を進めてくれる添乗員さんの存在はありがたいです。その分、料金も加算されますけど…
しかしながら、『安全と言うサービス』を購入したので、その対価としての支払いですので、当然といえば当然です。
さて、ツーマンと言う方法の効果は如何に…!?
検証して見たいと思いますので、最後まで読んでいただけたらと思います。
資格取得の始まり
コロナ禍にあって、観光バスを使っての観光の需要は、激減しています。2021年10月になって、少しずつ回復の兆しを見せています。
近所でも、お寺の檀家さん達の本山へのお参りが、今年も中止になりました。
過去に数度、父の代役でお参りしたことがありました。
世話役として奮闘する幹事さんを見て、
自身で観光に関する資格取ってみたいなぁ〜
という、気持ちになっていました。
ここから勉強する事になったのです。
国内旅行業務取扱管理者
この資格を取得したことを知った幹事さんから、各旅行プランの立案をお願いされたりする事になります。
素人ながら旅程計画を企画して提出しました。
殊の外、喜んでいただけることとなり、事あるごとに依頼されることになりました(笑)
店を構える旅行代理店としては、儲けにならない人間が誕生してしまい、商売アガッタリです…
旅客運行管理者
この資格は、バスやタクシーを運行する会社にとっては必須の資格です。
過去に起きたバスによる死傷事故をきっかけに、大変難しい資格となりました。
事故以前
運行会社(バスや、タクシー会社など)に勤務して、営業所の中で「点呼補助者」などの運行管理業務を経験して実務経験を5年以上積むと、『認定制度』があり、誰でも実務経験区分の資格をもらえたのでした。
- 乗用(タクシー)
- 乗合(路線バス)
- 貸切
- 特定
これらに別れています。
例として、
- タクシー会社ならば、「乗用」。
- 観光バス会社ならば、「貸切」。
- 観光バスと、路線バスの両方を運行する会社ならば、「貸切」と「乗合」。
…といった具合です。
資格者証には区分別に、「一般乗用」「一般貸切」などと記される事になります。
しかし、「関越自動車道高速ツアーバス居眠り運転事故」を機に、認定制度の見直しがあり取得するのが難しい資格となったのです。
難易度
事故があった影響で、2006年10月1日法改正では、『貸切』については「認定制度」が無くなりました。
それ以降、貸切の運行管理者証を取得する際は、試験に合格しなければならなくなったのです(涙)
試験を受けて合格した人は、資格者証には旅客運行管理者と記載されて、差別化されています。
この旅客運行管理者は、認定制度の旅客すべての資格区分の運行管理が、できるのです。
そのため、「乗合旅客運行管理者」や、「乗用旅客運行管理者」のように、旅客運行管理者の頭には区分される物が付いていません。
「事業用自動車の運行の安全の確保に関する業務」については、国で定めた一定の実務の経験その他の要件を備える(一般貸切旅客自動車運送事業を除く。)事になりました。
よって、貸切で運行管理業務の補助を行っていたとしても、資格を得られないのです。
受験勉強
尚、私の場合は実務経験が有りませんので、認定制度での資格取得は当然できません(笑)
基礎講習という講習を受けた後に、終了試験に合格して、はじめて、受験資格を得ました。
その後、運行管理者の受験申請をすることになります。一発勝負で挑んだ試験でしたが、見事に合格しております!
本題の擬似体験
では、本題の疑似体験をしていきましょう。
勉強して得た知識をもとに、運行計画表を作成していきます。
概略は以下のようにしました。
- 広島駅に集合して出発。
- 東京駅で6時間滞在。
- 折り返しで、広島駅に帰って解散。
自家用車で疑似体験
「自分自身で運転すれば、よく分かるよね〜」で、最初に思いつきました。
しかし、体験を行うにあたり問題がありました。
- 翌日の仕事の関係から自家用車での体験は無理である。
- 居眠り運転となった場合は、重大事故につながる。
以上から判断し、自家用車での疑似体験は中止としました。
高速バスで、よりリアルに体験
「バスでの移動なのだから、同じでしょ!」という、安易な考えで進めてみましたが、またもや、問題発生!
- 折り返し便の時間の調整がつかない…
- 夜行便しか運行されてないことから、計画したものとはかけ離れる…
尽く、企画から外れていきました(涙)
最終結果
新幹線という安全な方法で体験する事にしました。居眠り運転で、万が一のことを考えると、必然的にこうなりました。
※体験を行ったのは、コロナ禍の前に行っていますのでご安心ください。
出発
早朝、東京行きの新幹線に飛び乗りました。
およそ1時間半おきに起床と睡眠を繰り返します。ハンドルを握って、休んで…の、ツーマン運転パターンでやっていきます。

出足は良好でしたが、名古屋駅あたりから、意識が「ボーーーーッ」とし始めます。
寝ているような?、起きている様な?状態になりました。実際、ハンドルを握っていたら確実に事故間違いなしです!
東京到着!
東京駅着いたら、ネットカフェに入って、しばし仮眠です。
規定では、ツーマンでの折り返しをするには、最低4時間の休息時間を設ける事になっています。
現実的に考えれば、4時間の滞在時間内に、お風呂に入ったり、食事をとったりすることになりますね。
そう考えると、「寝る事のできる時間は2時間程度!!」不安が過ぎります…
東京出発!
休息後、夕方の新幹線に乗って、同様に寝て起きてを繰り返しながら帰路につきます。新大阪止の新幹線だったので、乗り換え時は、フラフラ状態です。

イラストの様なフラフラ状態での乗り換えでしたが、広島に無事到着しました。
「このあと、車庫に帰って、洗車したり車内清掃したりするんですよ。」と、基礎講習で講師の先生が言われたことを思い出しました(汗)
それを考えると、「まだ帰れないのか!」と、内心、呟いていました…
体験を終えて思うこと
新幹線車内で座っているだけと言う、擬似体験しました。ハンドルを握って、夜中走ることを想えば、もの凄く楽な体験だったと思います。
しかし、同様な行程をバスで移動することも少なからずあるでしょう。
ツーマン運行は、折り返し休息時間が、4時間で良い事になっています。6時間にしたのは、準備時間などを考慮したため、2時間追加しています。宿に入るまでが、拘束時間としためで、宿に入っても飲酒確認などの『対面点呼』が実施されます。出発時にも同様に『対面点呼』の実施があります。
もっと過酷な状況もあるかもしれません。過労運転をさせると、資格者証没収もありうるとの事なので、資格を使うことはないですが、大切にしたいと思いました。
まとめ
今回は、知識をもとに、安全と言われることを疑似体験してみました。
その結果、『そうでもなさそうだ…』という事の検証結果になりました。簡単にできる検証でもあって、本当に自走して検証していたら、事故確実です(汗)
言えることはズバリ…
ツーマン運転だから安全!とは言えない
…が、私が擬似体験してわかった事です。
もし、今後コロナ禍が終息し、実際に同様な行程のバス旅行を考える事があるならば、無理な行程は組まないようにしたいと思います。
こんなに、フラフラな状態で運転されていたんだ…
体験すれば、考え直さざるを得ません。
以上、参考になれば嬉しいです。
それでは今日も、お元気で…
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よろしくお願いします。