Time Correctionを設定。スピーカーからの音のズレを調整したら劇的変化。
AlpineのDA(Display Audio)が、高機能すぎて溺れています。
特に、音の調整については高機能すぎて、一般素人の私では難解になっています。
絶対音感を持たない私は、どの音が出ているのか分かりません…(笑)
心地よく聴こえれば、それでオッケー!なので、この心地よく聴こえる様にするための調整方法を紹介していきます。
なお、富士重製サンバーディアスワゴンをモデルとして設定する方法です。
Time Correctionを設定してみる
まず初めに下準備として、購入してきた時と同じ条件にしておきます。
Balanceや、Faderが調整してあると、Neutral Positionが分からりません。今後の調整が難しくなるため「0」に戻して下さい。また、イコライザー機能もOFFにしておきます。
スピーカーまでの距離を測定
運転席に座り、耳からスピーカーまでの距離を測ります。スピーカーのセンターまでの距離が良いでしょう。実際には、さらに奥にコーン紙までの距離がありますが、今回は無視します。
フロント側のスピーカーは然程難しくないと思います。左耳から左スピーカー。右耳から右スピーカー。
難易度が高いのは、リヤスピーカーです。
サンバーディアスワゴンは、リヤシートがあって枕も付いている上に、トドメはトノカバー…(涙)
リヤシートの背もたれを畳んで、運転席の枕までの距離を測っておきます。そして、枕から自身の耳までの距離を測りました。こうすれば、一人で測る事が出来ます。
計算
各スピーカまでの距離が出たので、計算していきます。
リヤスピーカーは、枕までの距離に座った時の耳の位置までの距離があるため、少し遠くに位置する事になります。計算誤差範囲なので、無視していきます。
計算で出てきた一番遠いスピーカーは、左リヤスピーカーでした。
距離にして、1,690mmでした。
この距離が基準となります。
入力数値計算
一番遠いスピーカーまでの距離が出たので、各スピーカーとの差を計算します。
何故、一番遠いスピーカーが基準なのかと言えば、DAF9Zにはマイナス入力がありません。
初見さんからすると、意味がわからないでしょうね(笑)私もよくわかりませんでした。
基準となるスピーカーより近くにスピーカーを置く設定ができないという事です。
物理的に動かす事の出来ないスピーカーなので、近くにあるにはありますが、それ以上近くには置けません。
出来るだけ、円に沿った配置をしたいので、基準のスピーカーに近い数値にしてやりたいのです。故意的に近くにする場合は、セットアップの終わった微調整で行った方が最善です。
数値入力
計算で出てきた数値を入力します。
参考ですが、私が入力した数値をご紹介します。
尚、私のサンバーにはツイーターやサブウーハーは取り付けてありません。
Front
- 左スピーカー 約29cm
- 右スピーカー 約57cm
Rear
- 左スピーカー 0cm(基準スピーカのため)
- 右スピーカー 約24cm
約〇〇としたのは、小数点以下を省略した為です。近似値を入力して下さい。
テスト出力
調整後、初の音出しです!
テスト音源は、、、
NMB48の「ドリアン少年」
どっかの球団の選手も使う音源です…(笑)
バラバラのスピーカーからの出力が、一つになって音を発しているのが分かります!
素人の私で分かるくらいなので、実際はもっと調子いいんだと思います。
テスト出力成功です!
微調整
各スピーカーからの音が均一に出ている様になったので、微調整していきます。
現時点では、音像はモニター画面のちょっと下の位置になっています。
各スピーカーの出力は、Neutral Positionに合わせてあるので、Best Positionになっている事がわかります。
音像を画面上に持っていく
音像を画面上に持っていきたいと思います。
ここで出るのが、Faderです。
FaderをFront側にズラしてやると、音像が上昇していきます。
やり過ぎると、音がバラけて音像が消滅してしまいます。
普通ならば、ここで終了して下さい。次の行程は、私の好みです。
音像を右に持っていく
音像をそこから右にズラしていきます。
これは、動画を観るのであれば画面上に持っていく必要がありますが、運転中に動画は見ませんし、安全運転の観点からフロントガラス前方に音像を持っていく事で、脇見防止を狙っています。
ここで登場するのがBalanceです。
Balanceを右側にズラしてやると、音像が右に移ります。
やり過ぎると、右スピーカーが音像となってしまうためご注意ください。
タイムコレクションと、タイムアライメント
他社ではTime Alignment(タイムアライメント)と、各メーカーによって呼び方は違いますが、簡単に言えば、音の伝わる時間差の調整です。
スピーカーの位置
車の中にいれば、スピーカの位置は動かす事ができないことはご承知のとおりです。
家にいて、スピーカーの位置を動かす事で耳に伝わってくる音を均一にしていきます。そうする事で、まるでその場にいるかの様な臨場感が出てきますね。
スピーカーの位置が変える事が出来ないので、この部分を機械的にズラしてやる訳です。
音は遅い
何故、音をズラすのかと言えば理由があります。音は遅いのです。
アンプから各スピーカーに向けて音声信号が発せられた時、光の速度と同等の電気信号は、各スピーカーに瞬時に伝わります。スピーカーまでに、抵抗やケーブルの長さはありますが、ここでは無視していきます。計算もややこしくなりますし…
同時にスピーカーから出た音声は、運転席にいる自分自身に届くまでTime lagが発生します。
音がどのくらい遅いかといえば、雷がすぐに思いつくでしょう。
稲光があってから、数秒後に…
バリバリッ、ドッカ〜ン!
これくらい遅いのです。
しかも、距離があればあるほど、伝わる時間は遅れますね。
このTime lagを補正してやるのがTime Correctionです。
イコライザー機能で豊かに
自分に合ったスピーカー位置になったので、イコライザーで音を豊かにしていきます。
ハッキリ言って、どの周波数帯をいじっていいのか分かりません…(涙)
プロが作成したものがホームページからダウンロードできると合ったので、挑戦してみました。
しかし、古い車はリストに含まれていません。人気車種しかないため、似たような車種から選んでみましたが、残念ながらしっくりこない…(汗)
ダメもとで「SUBARU WRX」を入れてみました。
オープニング画面もWRXが登場してカッコいいです。
音出ししてみると、意外と自分好みでした。高音域が助長されている感じがしました。若者向けかな〜(笑)
その他の機能
その他、MXと、bass engine SQという機能があります。
好みの世界なので、各人にお任せですね。
パワフルになるのは、MXで、機械的に抑えられていた音が大爆発します!
これが一番のオススメ機能ですよ!
まとめ
Time Correctionを中心に紹介しました。
スピーカーの位置を、機械的に移動させる機能です。そうする事で、Time lagで到達する同一音が、Time lagなしで聞こえる様になり、車の中に居ながら臨場感あふれる環境となります。
音は遅いという事をわかって下さい。
これが分かると、今まで車の中で聞こえていた、二重に聞こえる歌手の声の理由がわかります。遠いスピーカーから発した音が、遅れて聞こえていたのです。
このTime lagをキャンセルさせる高機能機器を、FHI製 サンバーディアスワゴンに搭載しました。近年の新車と見劣りしない機器です。
車内でいる時間、退屈しない時間となりました(笑)
以上、参考になれば嬉しいです。
それでは今日も一日、お元気で…