鳥取へ行く特急がスゴイ!「新快速」と互角に戦うバケモノ特急スーパーはくとがすごい!
鳥取を紹介します。
鉄路で行く鳥取県への紹介です。
ダイヤ改正によって、一部変更になっている箇所もあるかもしれない事を、ご了承ください。
関西から、山陰への鉄路
関西方面から、山陰方面をつなぐ鉄路といえば、4パターンあります。
京都から山陰線で向かうコース。【特急 きのさき】
(出典:JRおでかけネット)
一番最初に思い付くコースですが、残念ながら直通の特急で行くことは出来ません。
直通の特急は、一番遠くても、城崎温泉までしか行かないのです。
理由は簡単!電車はそこまでしか行くことが出来ないからです。(涙)
大阪から福知山線で向かうコース。【特急 コウノトリ】
(出典:JRおでかけネット)
これもまた、電車が行くことが出来るのが、城崎温泉までなので、直通で行くことは出来ません。
大阪から姫路経由の播但線で向かうコース。【特急 はまかぜ】
(出典:JRおでかけネット)
列車本数が少なく、使い勝手はイマイチです。
停車駅に限定した方への特急だと思います。「おでかけネット」の検索でも、鳥取に向かう時には「はまかぜ」はヒットしませんでした。
京都から大阪・三宮・姫路経由の智頭急行線で向かうコース。【特急 スーパーはくと】
(出典:JRおでかけネット)
これがとんでもなく、快適に行けます!
智頭急行線といえば、第三セクター方式きっての黒字経営会社の鉄道路線です。
単線ばかりの区間を走りますが、単線区間でありながら時速120キロを頂点にして駆け抜けて行くのです。
山陽線のように、軌道規格のいい路線では、新快速と互角の性能を有する必要性から、130キロ走行が可能です。
当然、複々線区間は外線を走り、電車特急と互角に張り合って行くのです。
「スーパーはくと」に実際に乗ってみる
区間は、京都から往復倉吉まで行って来ました。
なお、コロナ前の旅行でしたので、感染対策などはしていません。誤解を生まないように、写真の記載は省略します。お客さんも写ったりしてますので、映像処理技術がないもので、お察しくださいませ。
時間短縮を狙う
新幹線で姫路まで行き、そこから乗継いで鳥取に向かう方が、早いです。
…と、言いたいところですが、ちょっと待てです。
早朝の「スーパーはくと1号」に乗ると、7:06京都駅出発です。「新幹線ひかり531号」は、7:20京都駅発車。
姫路には8:03に先に着く事ができます。しかし、8:36発の「スーパーはくと」を待つことになり、倉吉には同じ時間に到着します。
その上、指定席乗車する場合、新幹線を自由席に乗って、乗継割を使ったとしても、1,000円近く高いのです。
国内旅行業務取扱者の立場から、言わせてもらいますと…
15分後に出発し、乗換をした上に、1,000円も余計に払う事になると考えれば、費用対効果としては、マイナスです(笑)
なので、全区間乗り通すことにしました!
京都線、神戸線、山陽線内は、本領発揮!!
…と、行きたいところですが、先行する新快速や、貨物列車の絡みからか、速度は思うように長続きしません。
いい意味で、それだけ過密ダイヤなのです。
その過密ダイヤをモノともしないディーゼル特急のエンジンパワーが、強力だから出来ることなのです。
ブレーキもハイパワーで、ブリッピングがあったと思ったら、排気ブレーキ宜しくとばかりに減速して行きます!「急行線に入ったらどうなるか…!?」と、期待大ですね!!
急行線に入ると…
智頭急行線に入ると、カーブが連続して行きます。しかし、鉄道公団が建設した高規格な路線なので、いちローカル線の様な事はありません。北陸の「北越急行ほくほく線」の様に、一線スルー化した駅をバンバン通過して行きます。
なんと行ってもこの車両は、制御付き自然振り子式気動車です!!
路線規格のいい山陽線内では、あまり気がつき難いですが、智頭急行線内に入れば、その威力を発揮されます。
その速度で、進入する!?
の勢いで、突っ込んで行くのです。
さらに、そこからのアクセル・オン!!!
まさに、バイクを彷彿とさせるライディングに、運転手さんの技が光ります。
因美線、山陰線に入ると…
「さっきまでの威勢は何処へやら…」と行った感じで、ちょっとだけトーンダウンします。
でも、全線で振り子機能が働き、最大5度まで傾斜します。
「な〜んちゃって一線スルー化」してある因美線、山陰線ですが、適度に制限速度で引っかかります。如何に、智頭急行線の高速化事業の本気度が伺い知れます。
倉吉に着いたのですが、折り返しもすぐに、食料を調達後、そのまま来た道を帰りました。
運転手さんが替わるたび、運転方法が違う事に気が付きました。
まとめ:鉄道は、移動手段としてマジ面白い!
道路を走るばかりが、移動手段ではありません。
高速大量輸送の手段として、鉄道ができました。
SDGsの考え方からしても、車を使うより、鉄道を使った方がエコである事は間違いないです。
自由度の利く時間を考えた時は、一定の制限がありますが、そこは知恵を絞って行動するのも旅の醍醐味です。
もっと時間に余裕ができた老後であれば、いろんなところに行けるかも知れません。
時間は貴重です。鳥取の魅力を満喫し、訪ねた時間を有意義に使うためにも、時刻通りに走ってくれる鉄道を利用すれば、無駄な時間を費やす事はないのではないでしょうか?
以上、参考になれば嬉しいです。
それでは今日も1日、お元気で…