国内旅行業務取扱管理者の勉強。標準旅行業約款で決められている!変更・キャンセル料。
ツアーに申し込んだけど、あちらの旅行会社はこうだった、でも、こちらの旅行会社ならこうなった…では、サービスの提供が均一になりません。国が一定に基準を設けていますので、ご心配なく。今回は、それについてご紹介しますので、最後まで読んでいただけたらと思います。
なお、旅行会社のオリジナルな点がある場合もありますが、国の定める『標準旅行業約款』から抜粋しますので、詳しくは各社ホームページや、各店舗に置いてあります約款をご覧ください。
また、旅行会社側からの変更やキャンセルの規定は省略いたしますので、ご了承ください。
募集型企画旅行のキャンセル
私たち旅行者は、いつでも規定の取消料(キャンセル料)を旅行会社に支払って旅行開始、開始後を問わずに契約を解除する事ができます。
契約解除の日 | キャンセル料 |
---|---|
下記の⑴に該当する日より前のキャンセル | キャンセル料は不要 |
⑴旅行開始日の前日から起算してさかのぼって 【宿泊を伴う場合】 20日目にあたる日以降8日目までのキャンセル 【日帰りの場合】 10日目にあたる日以降8日目当たる日までのキャンセル |
旅行代金の20%以内 |
(2)旅行開始日の前日から起算してさかのぼって 7日目にあたる日以降2日目にあたる日までのキャンセル | 旅行代金の30%以内 |
⑶旅行開始日の前日のキャンセル | 旅行代金の40%以内 |
⑷旅行開始日当日(但し⑸を除く)のキャンセル | 旅行代金の50%以内 |
⑸旅行開始後のキャンセル(又は連絡をしないでの不参加) | 旅行代金の100%以内 |
(引用:ユーキャン国内旅行業務取扱管理者)
注目すべき点は、旅行開始日当日、連絡をすれば50%返金されますが、連絡をしなければ100%…になっています。
なお、〇〇%以内と書いてあるように、それ以下のキャンセル料の場合があります。連絡を「する」と「しない」、または、出発時間の「前」か「後」では、返金される額が変わってきますので注意してください。
受注型企画旅行のキャンセル
募集型企画旅行とほぼ変わりがありません。又、旅行の幹事さんや、会社・学校などの代表者でなければ、滅多に関係する事はないでしょう。
参加者として今までに積立金がある場合、その行方として参考までに知っておくと良いかもしれません。
契約解除の日 | キャンセル料 |
---|---|
下記の⑴に該当する日より前のキャンセル(契約書面において企画料金の金額を明示した場合に限る) | 企画料金に相当する額 |
⑴旅行開始日の前日から起算してさかのぼって 【宿泊を伴う場合】 20日目にあたる日以降8日目までのキャンセル 【日帰りの場合】 10日目にあたる日以降8日目当たる日までのキャンセル | 旅行代金の20%以内 |
⑵旅行開始日の前日から起算してさかのぼって 7日目にあたる日以降2日目にあたる日までのキャンセル | 旅行代金の30%以内 |
⑶旅行開始日の前日のキャンセル | 旅行代金の40%以内 |
⑷旅行開始日当日(但し⑸を除く)のキャンセル | 旅行代金の50%以内 |
⑸旅行開始後のキャンセル(又は連絡をしないでの不参加) | 旅行代金の100%以内 |
(引用:ユーキャン国内旅行業務取扱管理者)
受注型企画旅行の場合、無料のキャンセル料は無く、必ず企画料金分がキャンセル料として請求されることになります。
契約書面には、必ず「企画料金」が記されているので、『ザックリ〇〇万円!です。』と言われた時は、企画料金を確認してください。
例えば、1か月前にキャンセルをしたとした場合、募集型は不要ですが企画型は必ず発生します。
手配旅行の手配・変更・キャンセル料
手配旅行を申込もうとすると、『手配料金』と言う手数料がかかります。
「切符だけ頼んだだけなんだが…」と思われるでしょうが、その店舗と、交通機関や宿泊施設との契約条件によりますので、購入時点でお尋ねください。又、変更やキャンセルする場合も、『手続料金』として、手数料がかかります。
参考までに、払戻は基本は購入した店舗にて行われます。クレジット決済の場合は、特に注意してください。例外も時にはありますが、詳しくは、購入時に「払戻について」をお尋ねください。
区分 | 内容 | 料金 |
---|---|---|
⑴手配料金 |
運送機関と宿泊機関等との手配が複合している |
旅行費用総額の○% |
宿泊券のみ | 1件につき△円 | |
運送機関のみ |
1件につき▽円 | |
⑵変更手続料金 | 運送機関と宿泊機関等との手続が複合している | 変更に係る部分の変更前の旅行代金の●% |
宿泊区間の予約・手配の変更 | 1件につき▲円 | |
運送機関の予約・手配の変更 | 1件につき▼円 | |
⑶取消手続料金 | 運送機関と宿泊機関等との手配が複合している | 取消に係る部分の旅行代金の□% |
宿泊区間の予約・手配の変更 | 1件につき◇円 | |
運送機関の予約・手配の変更 | 1件につき■円 |
(引用:ユーキャン国内旅行業務取扱管理者)
旅行会社にて、料金は自由に設定されますので、違いが出てきます。
しっかりと計画をして、余裕を持って行動できる時間設定にしたほうが、不要な料金を支払わなくてよさそうです。
まとめ
払わなければならない料金と、払わなくてもいい料金があります。
このように見ていくと、必要な料金と、不要な料金が見えてきますね。
特にキャンセル料は、不要なお金になるわけですが、状況によって支払わなければならない時もあるでしょう。それ以外は、不要なお金を作らないようにするべきと思います。
トラブルに巻き込まれないためにも、キャンセル条件は要注意です!
以上、参考になれば嬉しいです。
今日はこれまで。今日もお元気で…