【CB1300SF】エンジン不調の原因特定と点検方法!オーナー自身で試した7つの手順
エンジンの不調が続き、愛車のCB1300SFで何が起きているのか?オーナー自身で燃料、吸気、点火の3系統を徹底的に点検したプロセスを公開します。
✅ 発生した不調の症状と点検の順番
乗れない期間が続き悶々とする中、自身で原因を探ることにしました。専門的な知識やツールが必要なエンジン分解などは避け、素人でも手を出せる範囲から、自己責任で一つずつ原因を潰していきます。
【症状確認】CB1300SFに発生した具体的な不調
- 回転数の不安定: アイドリングが安定しない。
- 排気音への異音混入: 3,000rpm前後を維持すると、「ポン、ポン、ポン…」というミスファイア(失火)やアフターファイヤーに近い音が時折聞こえる。
(※異音の詳細はYouTube動画にも挙げています。)
点検の基本:簡単な箇所から潰していく
考えられる原因を、以下の優先順位で点検していきました。
- 燃料系統: ガソリン混入、燃調の異常
- 吸気系統: 二次エア、エアクリーナーの状態
- 点火系統: スパークプラグの異常
✅ 1. 燃料系統のチェック(ガソリン混入の再確認)
以前の記事でガソリン臭を確認しましたが、約2ヶ月間、バッテリー充電器に繋いで放置した結果、オイル量に変化は見られませんでした。

(2022年3月撮影)

(2022年5月撮影)
【点検結果の判断】
オイルの量が全く変わっていないことから、キャブ車のような「ガソリンのオーバーフロー(大量混入)」の可能性は排除できました。エンジンオイルがガソリン臭いのは、インジェクター故障ではなく、ピストンリングの隙間から未燃焼ガス(ブローバイガス)が多量に戻っていると暫定的に判断しました。
インジェクター故障の疑いが晴れ、「さすがHONDAのバイクは壊れない!」と安堵したのも束の間、原因究明は振り出しに戻りました。
【ケミカル剤投入】WAKO’Sフューエルワンの効果は?
長期間放置していたため、インジェクションに異物が蓄積したことが不調の原因ではないかと考え、定番のワコーズのフューエルワンを投入しました。
燃料タンクに注いで一日放置し、エンジンをかけてみたところ、「幾分、爆発音が小さくなったかな」という程度の変化でした。一時的な改善は見られましたが、根本的な解決には至りません。燃料系統の汚れが主原因ではなさそうです。
✅ 2. 吸気系統のチェック(二次エアとエアクリ)
次に、吸気系統に問題がないか確認しました。
二次エアーの確認
エンジン不調の原因としてよく挙げられる二次エアー(吸気管とエンジンの接続部からの空気の吸い込み)をチェックしました。
エンジンのアイドリング状態で、ブレーキパーツクリーナーをマニホールドのゴム付近(1番、2番、3番、4番)に吹きかけましたが、回転数に全く変化が見られません。二次エアーではなさそうです。
エアクリーナーとフルパワー仕様の確認
エアクリーナーボックスを開けて点検しました。
- エアクリーナー: 非常にきれいで、埃やブローバイによる汚れも見当たりませんでした。
- ファンネル: 奥にあるフルパワー仕様のファンネルも異常なし。
詰め物の除去(フルパワー仕様関連)
点検を進めたところ、空気取り入れ口に日本仕様のみの細工である「詰め物」が残されているのを発見しました。
前のオーナーが残されていたようですが、本来コーキング剤で固定されているものが、ありがたいことに比較的簡単に外れました。パーツクリーナーを吹きかけ、内側から押して除去。走行中に落下しなくてよかったです。
詰め物を除去した後、エンジンをかけてみましたが変化なし。吸気系統でも主だった原因は見つかりませんでした。
✅ 3. 点火系統のチェック(最も有力な原因)
最後に、点火系統の点検です。自身で点検できるケーブル類に異常は見られませんでしたが、点火プラグを抜いてみたところ、驚愕の事実がわかりました。
点火プラグの点検手順と驚愕の「焼け具合」
プラグを取り外すには、燃料が少ない状態でタンクの持ち上げが必要です。特に2番、3番はブローバイガスのホースが真上にあり、取り外しに手間取ります。
| プラグの位置 | 焼け具合(外観) |
|---|---|
| 1番の点火プラグ | 比較的健全な状態。 |
| 2番の点火プラグ | 真っ黒なススが付着している。 |
| 3番の点火プラグ | 真っ黒なススが付着している。 |
| 4番の点火プラグ | 比較的健全な状態。 |
2番と3番の真っ黒な煤(スス)は、明らかに燃料が濃いか、適切な燃焼が起きていないことを示唆しています。
煤が多い原因として考えられること
- 高回転まで回せていない: 私の運転操作から、短距離走行が多く高回転まで回せていないため、カーボンが蓄積した。
- (暫定排除)空気取り入れ口の詰め物: CB1300SFはPGM-FI(コンピュータ制御燃料噴射装置)のため、詰め物があっても最適な燃調になるようプログラムが自動調節するはずであり、これを主原因から外しました。
プラグ清掃と試運転の結果
原因と思われる点火プラグの煤の除去を試みました。プラグ交換が理想ですが、原因不確定のため、今回は清掃に留めます。真鍮ブラシが理想ですが、持ち合わせのワイヤーブラシでススを除去しました。(※傷をつけないよう注意が必要です。)
規定値である15N・mの締め付けトルクで取り付け、試運転を行いました。
どうなることやら…とセルを回すと、一発でかかってくれました!
排気音に混じった爆発音はしない!と安堵したのもつかの間…3,000rpmにセットしてみると、時折、爆発音がします。(涙)
残念ながら、原因特定と根本的な解決には至りませんでした。唯一の救いは、微かに爆発する回数が減っていることです。
✅ まとめ:専門家への依頼を検討すべき理由と次の行動
自分でできる点検(燃料・吸気・点火)を終えましたが、原因特定には至りませんでした。
- プログラムが学習して時間とともに治っていくのか?
- あるいは、乗り方が下手で高回転まで回すことが出来ていないためなのか?
プログラムの学習に任せて経過観察することも可能ですが、エンジンを長持ちさせるためには専門的な診断が必要な段階です。プラグ交換やオイル交換で改善しない場合は、以下のような精密診断を依頼すべきです。
- インジェクターの精密洗浄・診断
- PGM-FI(ECU)のエラーチェック
まずは、エンジンオイルを交換して様子を見てみようと思います。(ショップにオイルリザーブがあるので、工賃のみで好きなだけ交換できます。)
こまめに点検整備して、長く乗り続けようと思います。
以上、参考になれば嬉しいです。
それでは今日も一日、お元気で…

