旅客運行管理者資格に挑戦!試験概要と「最速で受験資格を得る方法」を解説
今回は、プロの資格の一つである『運行管理者』資格への挑戦記をお届けします。
飛行機業界では「ディスパッチ(ディスパッチャー)」と呼ばれ、陸上にいながらパイロットをサポートする重要な役割を担います。ディスパッチャーは難易度が非常に高いため、まずは陸上輸送の安全を担う「旅客運行管理者」の資格に挑戦することにしました。
この資格は「知っていても損はない」知識の宝庫であり、キャリアアップを目指す方にも有効な資格です。
1. 運行管理者とは?その役割と対象
運行管理者は、貨物自動車、バス、タクシーといった事業用自動車の安全な運行を管理する専門家です。
主な業務内容
- 乗務員の労務管理: 長時間運転や過労運転にならないよう、乗務員の労働時間を徹底管理します。
- 安全管理: 労働環境の維持管理、安全運転の意識を高めるための教育、運転指導を行います。
この資格は、将来的に管理者側へのステップアップを目指す方にとって、非常に重要なプロ資格と言えます。
2. 旅客運行管理者資格の取得方法(2つのルート)
この資格を得るには、主に以下の2通りの方法があります。
ルート① 実務経験による受験資格の取得
実際に点呼業務を行うなど、管理者側の仕事を手伝い、実務経験を積むことで受験資格を得ます。ただし、このルートはすぐに経験を積めるわけではないため、時間と手間がかかります。
ルート② 基礎講習の受講(最速ルート)
乗務経験がない方や、早期の資格取得を目指す方にとって最も早道となるのが、指定教育機関が行う基礎講習を受ける方法です。
- 講習: 一般的に3日間集中(16時間)の講義を受ける必要があります。
- 修了試験: 講習の最後には修了試験があり、これに合格しなければ修了証書と指導講習手帳は交付されません。
- 本試験の受験には、この修了証書(または手帳)の写しが必要となります。
3. 受験までの道のりと注意点
筆者も、指定教育機関(自動車事故対策機構、通称:NASVAなど)で基礎講習を受け、受験資格を得ました。
過去の教訓:期間を空けずに受験すべし
筆者は2005年に基礎講習を終えましたが、重い腰が上がらず2016年まで約11年間も期間を空けてしまいました。その間に法改正が行われ、再度勉強し直す必要が生じるなど、苦労しました。
試験制度の変更点(CBT化)
令和3年度(2021年)第1回試験からは、パソコンを使ったCBT(Computer Based Testing)方式での試験に移行しています。
- 申請方法: 申請書類の書面での郵送提出ではなく、インターネットでの申請が主流となっています。
- 詳細: 最新の試験情報については、公益財団法人 運行管理者試験センターの公式サイトをご確認ください。
まとめ:挑戦の始まり
私が目指すのは、バス、タクシー、観光など、すべての旅客自動車の運行を管理する「旅客自動車運送事業運行管理者」の資格です。
この資格は、業界の方でなくても取得が可能であり、陸上交通の安全に貢献したいという志のある方にとって、挑戦する価値のあるプロの資格です。
次回は、本試験に向けた具体的な受験勉強法について解説します。
次回は、受験勉強についてです。
今日も一日、お元気で…
